マネースクエアのトラリピの資金管理は最重要事項
FXの自動売買と聞くと、「お手軽・簡単」、「忙しい会社員・主婦向け」、「一度設定をした後は放置でいい」などと言われ、楽して儲けられるイメージがもたれている人もいるかと思います。
このような楽して儲けれるイメージでFXの自動売買を始めて、長期にわたり生き残った人はいるでしょうか?
2019年1月のフラッシュクラッシュや2020年3月のコロナショック時にロスカットして退場した人もいるかと思います。
私は、自動売買をメインで運用していますが、資金管理はすべてにおいて最重要事項だと感じています。
トラリピは資金管理ができていないと失敗するよ!
逆に言うと、資金管理ができていれば、80点がとれるシステム
100点を目指さないなら楽ちんだね
2020円3月のコロナショックの際は、リスクを取って運用をしていた口座は損切撤退していますが、資金の多いマネースクエアのトラリピは資金管理を徹底していたため、今なお健在で、ついに利益が100万円を突破しました。
2019年1月末からスタートした #トラリピ
— まさら🌱お金のなる木を育てよう (@masara_FX) March 14, 2021
26ヶ月経過して、決済利益が100万円を突破しました。
実は、先週突破していましたが、見落としていました😅
これからも、トラリピくん🐯に頑張ってもらいます pic.twitter.com/jSlQtMKNdW
私が行っている、トラリピの資金管理方法を解説していきます。
トラリピ注文の考え方
資金管理を説明する前に、トラリピ注文の考え方について説明します。ここでちゃんとリスク管理を行っていないと、資金管理ができないからです。
まず、マネースクエアの仕様を確認していきます。
トラリピは1つのトラリピ注文の最大トラップは101本です。
公式ページ⇒トラリピの専門用語(トラップ本数)
運用資金が多くなるとトラリピ注文をわけないと行けないし、通貨ペアが多くなると、トラリピ注文が増えるため資金管理が複雑になるね
まずは、通貨ペア資金の決め方についてですが、手順は以下の通りです。
- 運用通貨ペアを選ぶ
- 設定レンジを検討する
- ロスカットレートを設定する
- 運用資金をもとに、トラップ本数を決める
順番に説明していきます。
運用通貨ペアを選ぶ
運用通貨ペアを選ぶ場合は、長期(10年以上)でレンジを形成している通貨ペアを選びます。
Twitterでお世話になっているイモラさんの記事が参考になります。
以前は、複数の通貨ペアを行ってきましたが、現在は3通貨ペアに落ち着いています。
- CAD/JPY (2021年7月休止中)
- NZD/USD
- EUR/JPY
- AUD/NZD
- EUR/GBP
設定レンジを検討する
最低でも5年以上、出来れば、10年から15年を目安に設定レンジを決めることをおすすめします。
長期スパンで設定レンジを検討することにより、ある程度余裕を見た運用が可能になります。
CAD/JPY:74.1~85.9円の買い
EUR/JPY:120.1~136.1円の売り
AUD/NZD:1.052~1.109の売り、1.02500 ~ 1.082の買い
ロスカットレートを設定する
ロスカットレートは最悪のレートを設定します。
絶対はありえないけど、絶対にロスカットされないように決める
史上最高値、史上最安値などを意識して決めています。ただし、30年前に最高値、最安値に意味があるかわからないため、リーマンショック時を参考に決めています。
CAD/JPY:65円未満になるようにする
EUR/JPY:150円超えるようににする
AUD/NZD:0.96NZドル未満、1.151NZドル超えるようにする
絶対はありませんが、ある程度余裕を見ています。
対円通貨は問題ないのですが、それ以外の通貨はレートによってロスカットレートが変わるため、定期的に見直すようにしましょう。
AUD/NZDは現在NZドル高になっているため、設定したときよりもロスカットレート動いています。メンテンスが必要です。
運用資金をもとに、トラップ本数を決める
通貨ペア、設定レンジ、ロスカットレートを決めたら今度は、運用資金にあわせて、トラップ本数を決めます。
決め方は、「トラリピ試算表」で行います。
コチラは実際にトラリピ試算表で計算したロスカットレートです。
通貨ペア:豪ドルNZドルの売り
- レート:1.053~1.109
- 運用資金:33万円
- トラップ本数:29本
- 1本あたりの通貨量:0.1万通貨(1000通貨)
- NZドルのレート:90ドル(最悪のレート)
ロスカットレートは1.161NZドル
想定ロスカットレートが1.151NZドルのため、資金33万円では1.161NZドルまで耐えれるため問題有りません。
トラリピ試算表はとても便利なツールですが、トラリピの口座をもっていいないと利用できません。
口座開設は無料で維持手数料もかかりません。
\トラリピ試算表が使える /
最後に利益幅・決済トレール
利益幅と決済トレールをどうするか検討します。こちらは、後でも変更できるため、とりあえず適当に入れても問題はありません。
私は、50~100pipsの間で設定しています。1つの通貨ペアで複数注文を出す場合は、利益幅を狭いものと広いものを注文を出しています。場合によってトレール付きにしています。
理由は、毎日1回はくらいは、決済がほしいのと、大きなトレンドが出たときには利益を伸ばしたいという欲望からです。
実際の管理方法について
前項でトラリピ注文の考え方を検討してきましたが、1つのトラリピ設定だけなら、これで終わりですが、複数のトラリピ注文をだした場合は、覚えていることができません。
トラリピメモ機能を利用
「トラリピメモ」機能を活用しています。
こちらは、私のトラリピメモです。
カナダドル円の場合
- 基本①100万 ロスカット 64.94 円
- 追加②50万ロスカット64.895円
- 21-2_10万_ロスカット64.802円
オージーキウイの場合
- 基本①_32万 ロスカット1.157NZドル(90)
- 基本②_32万 ロスカット1.156NZドル(90)
- 基本③_32万 ロスカット1.156NZドル(90)
名前_運用資金_ロスカットレートとして入力しています。
対円通貨ペア以外の場合は計算に使用したレートをカッコ書きで記入しておいたよ
今回の、オージーキウイの場合は90NZドルだね
注文を出すときに、一緒にいれてしまえば、簡単です。
名前はわかりやすければ、何でもいいです。私は、基本設定、追加設定、積立(トッピング)で分けています。
運用資金は1万円単位がわかりやすくていいと思います。細かくしてもいいですが、余裕のある計算のほうがいいです。余裕を設けることが大事です。
トラリピメモに、資金・ロスカットレートを入れておくだけでも、ずいぶんと違うと思います。
Excelやスプレットシートなどの表計算を使って計算をする
実はアナログなやり方ですが、トラリピ管理表を丸ごとExcelなどの表計算にコピペします。
メモのところをの運用資金だけ拾い出し、合計を出しています。
後は、運用資金合計<預託証拠金になっていればOKです。
EUR/JPYはCAD/JPYの利用していない運用資金を流用しているため、EUR/JPYは運用資金なしで行っています。ただし運用資金としては計算しています。
そのため、トラリピメモにはカッコ書きにしています。
AUD/NZDも両建てのため、売りの運用資金だけ計算をして、買いの運用資金はカッコ書きにしています。
表計算で計算すると何がいいのか?
表計算でいちいち計算しなくても、一度合計して計算しておけばいいじゃないの?って疑問がでてくるかもしれません。
一度だけ計算していても、正解です。
決済利益を引き出して使う場合や、口座に入れたままにしておきなら問題ないのですが、複利運用や追加資金でトラリピ設定を増やす場合はちゃんと計算したほうがいいです。
特に毎月複利運用でトラップを足していくと、年間12本トラリピ設定を行うことになります。そうなると、トラリピ管理表は見づらくなってしまいます。
見やすく、計算も簡単だから表計算を使うってわけね
さらに月に1回、複利運用で再計算をしているため、資金不足になる可能性が非常に低くなります。
パソコンでシンプルに行う方法
パソコンを持っている方はとても簡単に行えます。
トラリピにログインをして、トラリピ管理表を開きます。
トラリピ管理表を選択してコピーします。
表計算(Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシート)を開いて、そのまま貼付け(ペースト)します。
今回はスプレッドシートを使いました
表計算で資金を集計する。私の場合は、運用資金とカッコ資金(予備資金)で集計
合計資金の計算は計算式で簡単に済ませます。
O列の合計なら「=SUM(O2:O17)」、P列の合計は「=SUM(P2:P17)」となります
口座資金は、預託証拠金で確認できます
2021年3月15日現在は、運用資金668万円<預託証拠金684万円になっています。(預託証拠金の1万円未満は切り捨て)
余裕資金が、16万円ある状態です。前月の利益14万円+積立2万円が余剰資金になっています。
複利運用で設定をする際は、余裕資金16万円でトラップが設定可能だよ
スマホでもできるの?
スマホの場合はすこし面倒になりますが、トラリピメモをスプレットシートに入力すれば管理ができますね
トラリピ資金管理は最重要事項
トラリピは資金管理がとても重要です。
トラリピは常に含み損を抱えて相場が反転して時に利益を出す仕組みです。想定の範囲内で動き続ける限り、売買をリピートしてくれ、利益を積み重ねてくれます。
しかし、しっかりと資金管理をせずに設定を行うと、強制ロスカットで資産を減らすことになってしまいます。
最初はしっかりと検討して通貨、設定レンジを検討を行って、日々のメンテナンスは月に1度程度がいいと思います。
- 運用通貨ペアを選ぶ
- 設定レンジを検討する
- ロスカットレートを設定する
- 運用資金をもとに、トラップ本数を決める
- 月に1度程度、資金管理を再確認のメンテンナンス
私のオススメは、表計算にいれて計算する方法です。この方法を使えば、余剰資金を複利運用に回す際に簡単に資金が計算できます。
ほかにもいい方法があるかもしれませんが、一度試してみてほしい方法です。
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